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投稿(妄想)小説の部屋 Vol.3

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No.107 (2007/05/09 22:28) title:統一地方選挙(5)
Name:モリヤマ (i220-221-231-207.s02.a018.ap.plala.or.jp)


 
北領・暉蚩城。
ネフロニカの選挙事務所。
 
山凍 「なに!? あちらは天主塔の中に事務所を…。いや、わざわざ 
     すまぬ。おまえたちにも苦労をかける」
珀黄 「いいえ。私も江青も、誓って主君は終生山凍様おひとりと心に決めて
     おります。ただ、このたびばかりは守天様のお力になりたいのです」
山凍 「ああ、わかっている。守天様を頼むぞ」
珀黄 「はっ…! では」
ネフィー「もう帰るんだ〜?」
珀黄 「はっ…、いやあの、その…」
ネフィー「相変わらず景気の悪い顔してるね、珀黄。私には挨拶なしかい」
珀黄 「こっ、こちらの守天様……お久しぶりというか……いや、あの…」
 
(さ、山凍様っ、こちらの守天様はなんとお呼びすれば…っ)
 
こそこそ珀黄が小声で山凍にお伺いをたてていると、
 
ネフィー「名前で呼んでいいよ。知らない仲じゃないんだしさ〜。ま、すぐに
     また私がこの天界で唯一無二の守護主天になるけどね」
 
と言ったかと思えば、珀黄相手になにやら無駄にチラリズム。
 
山凍 「ネフィー様。…珀黄を出血多量で葬り去るおつもりですか」
ネフィー「ええ〜〜っ!? ……珀黄、おまえが軟弱にも鼻血なんか垂らすから、
     私がいらぬ嫌疑をかけられてるじゃないか。責任とって、
     奥の部屋でちょっと」
山凍 「ちょっと? なにするおつもりですか、珀黄に、なにさせるおつもりですかっ!?」
珀黄 「もも、申し訳ございません!! こ、これにてっ…………」
 
目配せで退出を促され、珀黄、鼻血にまみれて脱兎のごとく退去。
 
ネフィー「あーあ。つまんないの〜」
山凍 「仕事はいくらでもあります。それに告示後は息つく間もないですよ」
ネフィー「ケチなティアランディアは、告示前はお昼の数刻しか譲ってくれないしぃ」
山凍 「守天様には執務がおありです。たった数刻といえど、大変な調整を
     なされているはず。それをご承知の上でおっしゃっておられるの
     ですから、あなたは…」
ネフィー「ふふん。タチが悪いって?」
山凍 「とにかく、その数刻を有効的に利用して準備を…」
ネフィー「だ・か・ら、友好的に使おうって、さっきから言ってるのにおまえときたら…」
 
ネフィー様、ソファーに大胆悩ましポーズでふんぞりかえって山凍を手招き。
 
山凍 「そのお身体はいまの守天様のものですから…。滅多なことは
     なりません。……それに、本気ではないのでしょう?」
ネフィー「あーあ! つまんないの!!」
 
(つまるとかつまんないとかではなく…。)
 
 大きく息をひとつ吐き、山凍はネフロニカを見た。
 
(ネフィー様は、どうしてまた守天選などに立候補されたのか……)
(どうしてまた、自ら修羅の道へと行くおつもりなのか……)
 
(…いや。ふざけているようでも、やはりネフィー様は根っからの守護主天。
  天界をそして人間を愛しておられるのだ)
 
山凍流ハッピー解釈では、ネフロニカこそ愛の権化、愛の伝道師。
「この方のためなら死ねる…!」と心新たに誓うのだった。(天界版「愛○誠」)
 
 
『オメデタイ奴ダナ。山凍ッテ』
 
場も空気も読まないデンゴン君だが、人の機微は読めるらしい。
 
『腹芸ノ ヒトツモ 覚エナイトナ〜』
 
アウ 「そういうところがまた、あの子の気に入るところなのかもな」
『ソレガ 恋?』
アウ 「………ああ、そろそろタイムリミットだ」
『しかと カ!? オイ』
 
 勤勉(?)なのは結構だが、またアシュレイからガラの悪い言葉を習得したなデンゴン君…と思いながら、天主塔より遠見鏡で守天の身体を見守っていた(見張っていた)アウスレーゼ(with デンゴン君)は、その日の交代時間を告げるべく、遠見鏡を通して暉蚩城のネフロニカに「終了」のサインを送った。
 
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守天(ネフィー)が帰ったあとの暉蚩城。
 
山凍 「結局、できているものはポスターのみか…………」
 
告示まであと2日。
果たして、間に合うのだろうか………。
 
と、はじめての選挙に不安が隠せない、雛だった。
(というか、そのポスターに不安があるのかも) 
 
 
 
 


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